original の本当の意味は?

今日は、
original
です。「ユニーク」と同じようによく聞くカタカナ英語です。皆さんは、「オリジナル」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「うちだけのオリジナルのデザインです。」「弊社ではオリジナル性の高い書籍のみ出版しています。」
などなど、カタカナの「オリジナル」は、あちこちに氾濫しています。では、英語の original とはどういう意味合いなのでしょうか?
以下は、Oxford の定義です。
1. existing at the beginning of a particular period, process, or activity
(特定の期間、プロセス、活動の最初に存在していたもの)
2. new and interesting in a way that is different from anything that has existed before
(これまでになかったような新しい、面白い考え方)
3. painted, written, etc. by the artist rather than copied
(写したものではなく、芸術家によって描かれたり書かれたもの)
 
日本で使われているのは、2. の意味が多いのではないでしょうか。つまり、「独創的な」という意味ですね。
もちろんその解釈は、間違いではないのですが、ご存知のように辞書には、通常、よく使われる順番に、解釈が掲載されます。ということは、1. の意味が最もよく使われる、ということです。
例文です。
Let’s go back to our original plan.
(初めのプランに戻しましょう。)
All tenants have to restore the room to its original condition.
(すべての賃貸人は、部屋を原状回復しなければいけません。)
The accounting department always keeps the original of  the book.
(経理課はいつも、帳簿の原本を保管している。)
ところで、先日TOEIC の公式問題集を見ていたら、この単語が出てきました。このような内容です。「以前は一色でしたが、お客様のリクエストにより、五色取り揃えました。red, green, purple, black そして the original yellow です。」それについて「最初に販売されたのは何色でしょうか?」という問題です。
わかりますか?上記、1. の定義を思い出してください。答えは、「黄色」です!
original の意味を、カタカナ英語の解釈だけで捉えていると、正解は出てきません。unique や original など、カタカナ英語として浸透している単語の、元の意味をしっかり確認しておきましょう!

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