authentic と genuine の違いは?—どっちも本物なんだけど
authentic と genuine の意味合い、使い方の違いについてご紹介します。
いろいろ検索したり、英英辞典、語源辞書などなど当たってみたのですが、どうもその違いがはっきりわかりません。というところで、出自、出所、つまり一体何者なのか、というところから始めてみましょう。
authentic は、古フランス語から来ていますが、その前は中世紀のラテン語、またその前はギリシャ語です。とてもとても、歴史のある言葉だということです。どうも、authorize (権威を与えられた、承認された)のグループに属しているようです。
genuine は、authentic より200年ほど新しく、「自然な、生まれつきの」という意味のラテン語が起源です。ここからが興味深いのですが、もう一つの語源説があり、父親が膝の上に新生児を乗せて父性を確認する古代の習慣に由来し、ラテン語の genu (膝)から来ている、というものです。
authentic も、genuine も、「本物の」「真正の」という同じ意味を持つのですが、語源は異なります。
authentic = 本物であることで、権限や威厳を持ち、信用されていること。
genuine = 生まれながらに真正であること、生まれつき持っているものが本物であること。
以上、<online etymology dictionary> より。
意味合いも、使い方もほとんど一緒ですが、語源が異なるため、わずかに視点が異なる、というのがこの両者の違いというところでしょうか