日本生まれのカタカナ英語 — スパイスフル!

テレビのCMで気になる英語表現がありました。

カレーのCMです。父と母、息子(小学校の高学年の男の子)の3人でカレーを食べています。いつもと違うカレールーを使ったらしく、母は、息子が食べてくれるか、気になっているようです。「おいしい!」という息子の評価に母は喜びます。甘いカレーを好んでいたのに、もうこんなスパイシーなカレーが食べられるほど成長したんだ!
こんな趣旨のCMです。共感を呼ぶ、とてもステキなCMですが、この中で、テーマとなっている
「家のカレーがスパイスフルに!」に、くぎ付けになりました。
スパイスフル・・Spiceful・・・こんな英語あったかなあ? もちろん、Spicyという形容詞はあるけれど、、、。確かに、・・fulは、形容詞の接頭辞ですが、spice に ful は付かないはず。
念のため、いろいろ調べてみましたが、spiceful という形容詞は英語に存在しませんでした。CMを制作した人も、それを承知で、あえて、日本人に受け入れられやすい 造語 を使ったのかもしれませんね。
英語の歴史を見ると、確かに、ある地域で生まれ、そこに居住する人々によって長年使われ、それが定着し、正式な英語となる、という例はいくつもあります。日本で、日本人が英語を作っても良いのです!
ただし、それが日本独自の表現である事、英語ネイティブには通じない可能性があること、を知っておくことが大切です。
カタカナ英語には、たまに、このような日本生まれの英語があること、覚えておいてくださいね!

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