「盗聴されている」を英語で — be bugged 虫?
今回もドラマではなく、映画で拾った表現をご紹介します。リチャード•ジュエルという映画です。
これは、クリント・イーストウッドが監督し、1996年のアメリカのアトランタオリンピック開催中に起きた爆破事件についての実話を映画化したものです。
警備員であるリチャード•ジュエルは、爆弾を発見し、何人もの人々の命を救った英雄としてもてはやされた後、FBIから爆破テロの容疑者として容赦のない取り調べを受けます。
彼の弁護士、ワトソンの秘書は、リチャードの家の中が盗聴されていることに気づきます。盗聴器を意識して、彼女は声を出さず、メモでそのことをワトソンとリチャードに告げます。
オフィスとこの家は、
盗聴されている。
英語では、こう書かれています。
Our office and this place
are all bugged.
bug は、名詞なら「虫」、動詞なら「イライラさせる」ですが、「盗聴器」「盗聴器を付ける」という意味もあります。
ではなぜ、「虫」が「盗聴器」になるのでしょう?
結論から言いますと、確かな由来はわかりません 盗聴器が虫の形に似ているから、と説明している日本語サイトが複数ありますが、根拠のあるものではありません。はっきりしているのは、1919年に最初に使われた、ということだけです。
盗聴には、他にも珍しい表現があります。
自分で盗聴器を身につける場合は、以前のこのブログを参照してください。